亀は想像以上に賢い動物で、飼い主の顔を区別したり、辺りの地形を立体的に理解したり、時にはエサを取るときにも驚くような知恵を見せることがあります。
種類によって差はありますが、人にも良く慣れ、しかも、たいへん長生きです。
どのような亀を飼うかによって飼育ケースもかなり変わってきますが、ミドリガメのような水棲の亀であれば大きな水槽での飼育が便利です。
亀は立ち上がった時に手がかけられると、そこから外に出てしまいますので、なるべく深さのある水槽がおすすめです。特にオオアタマガメなどは信じられないほどアクロバティックに逃げ出します。
ただし、アクリル水槽はフタを乗せるための台が大きくせりだしていて、亀が立ち上がってもこれが邪魔して手をかけることができません。このような水槽なら亀が逃げ出そうとしても難しくなります。
亀を飼育するための水槽は、できるだけ大きなサイズが適しています。幅だけでも、少なくとも甲羅の3倍くらいは欲しいところです。
亀の飼育においてフィルターは必ずしも必要ではありませんが、適切に利用することで、水換えなどの管理をずっと楽にすることができます。
もしフィルターを使わずに亀を飼育するのであれば、こまめに水を取り換えることが前提となります。
亀には専用のエサがありますので、これを利用します。ただし、中にはマタマタのように金魚などをエサにしなくてはならない亀もいますので、飼い始める前に、エサを準備できる種類かどうかを良く考えておく必要があります。
ニオイガメなどを除き、ほとんどの亀は紫外線依存度が高く、日光浴や紫外線の照射なくしてはすぐに体調を崩してしまいます。
このため、ほとんどの亀には必ず紫外線を与えてあげる必要があります。
日光浴をさせる場合は、必ず日陰を作っておきます。また、逃げ出してしまわないように十分な注意も必要です。
紫外線をライトで補うなら、蛍光灯タイプの紫外線灯が便利です。このとき、フタは使わず、蛍光灯の光が直接、亀に当たるようにします。
亀はたいへんな大食漢です。最初は一粒ずつ入れてどのくらい食べるのかを把握しておくことをおすすめします。
残りエサは水を悪くしますので、すぐに取り出します。また、水温や気分などで、食欲がなくなることもあります。このような時は無理に与えず、エサを求めて来るまでそっとしておきます。
亀を飼育している水槽の水はとても汚れやすいので、フィルターがない場合には、こまめに水を取り替えます。
小さな亀には水中フィルター、大きな亀には外部式フィルターが向いています。外部式フィルターには目詰まりしやすい細かい濾材の使用は避け、リング状の濾材だけを入れると、管理がかなり楽になります。